こんなはずじゃなかった・・・と思う人へ
人生って不平等ですよね・・・。私もこんなはずじゃなかった、ってよく思うし、
有名大学に進学している同級生や人生楽しそうにしている友達と自分をくらべては、
自分はなんでこんなにうまくいかないんだ、努力が足りないのか、とかいろいろと考え
てしまいます。でも、長かった精神病院での入院生活で、気づいたことがあります。
私は傷ついているんだ、ということ。
なんだ、そんなことならみんな悩んでいるし当たり前だ、と思うかもしれません。
でも、私はこんな風に考えました。
人生が50m走だとして、生まれつき足の速い人もいれば遅い人もいます。
遅い人は、速い人を羨むかもしれないし、ひがむかもしれない。
でもみんな自分のペースで走っていきます。
ふと自分の足元をみてみます。そこにあったはずの脚がないんです。
傷つけられて、戦って、負傷してもうボロボロ。
それでもあなたは走ろうとしますか?
脚の速い人と同じように走れないことを羨みますか?
まずは手当てをしましょうよ。自分が傷ついていることに気付かなかったら傷口が化膿してしまいます。
それから、上等な義足を、腕のいい技師につくってもらいましょう。
うまく走れるまで、誰かの肩を借りてもいいんです。
自分を責めるよりも前に、自分が誰よりも傷ついていること、自分で気づいてあげること。それが大切なんだと。
私は重症のPTSD患者ですが、そんな風に思ったら、昨日よりもすこし、心がラクになりました。