ADHDじゃなかった・・・
ADHDかも?
ADHDの診断
ADHDのせいにして生きてきた。
ADHDではなく虐待の産物
発達障害の診断は難しい
自分を責めないでほしい
こんばんは、PTSDのアクムです。
今回は、わたしがADHDだと誤診されていた話をしたいと思います。
ADHDかも?
中学時代、ADHDに近い症状がありました。学校の授業はいつもうわの空で、課題わいつも間に合わず、なんども遅刻をくりかえし、毎日のように叱られ・・・。
プリントはなくすし、頭の中がぐちゃぐちゃです。片付けも大の苦手。部屋は足の踏み場もなく・・・。おまけに時間の管理も全くできません。
ADHDの診断
診断の手順としては、一時間程度のIQ検査と、ADHDの自覚症状のチェックリストに記入するという形。
IOにも種類があって、動作性・言語性・処理速度・ワーキングメモリーの四つに分けられます。
私はすべての項目において平均値は取れていたのですが、動作性IQのほうが言語性IQよりも大幅に高く、その差が不全感を引き起こしているとのことでした。(確かに各項目のIQにがたつきがあると発達障害の可能性が高まります。)
こうして、薬剤による治療がはじまったのでした。
ADHDのせいにして生きてきた。
それから三年後・・・。ずっと生きづらさや苦しさはあったのですが、希死念慮がたかまり違う病院へ入院することとなります。いままでの検査結果や薬の情報もひきつがれたのですが、医師は私をみて一言、あなたは発達障害ではない、と。
根拠としては、目があって普通に会話ができ、コミュニケーションが普通に取れたからみたいです。
正直びっくりしました(汗)。ADHDだから、努力がつづかない、ADHDだから、計画がたてられない、そういうことを全部直さなきゃ、私はおかしいんだ、一生懸命、普通になろうとおもって、これを一生背負っていく覚悟で頑張ってきました。とってもつらかったです。ありのままの自分では、生きてはいけないんだと、突きつけられたような気持ちでいたので・・・。
ADHDではなく虐待の産物
度重なる心理検査や面談の中、診断は慎重に行われたのですが、ADHDではなく、PTSDだと告げられました。私は幼少期、暴力や心理的コントロールをくりかえし受けていたので、それが私の精神を変えてしまったんですね。
中学時代のADHD様の症状はすべてPTSDの現実感の消失からひきおこされていたようです。私はPTSDによりスリルや満足を人並みに感じられないのですが、それもたまに起こる躁的な、後先顧みない行動につながっていたようです。
私も自分でいろいろと調べたところ、虐待が発達障害のような症状を引き起こすことはよくあることみたいです。学校で暴力をふるってしまうだとか、授業中に立ち歩いてしまう、そういうことが起きた時に、やっぱり親は自分のせいだとは皆目思わない。気づいていたとしても認めたくない。この子に問題があるのでは?となって、心療内科ではその人の過去や心理状況まで探らないことが多いですから、発達障害の診断が簡単につけられてしまうみたいです。
発達障害の診断は難しい
最近、発達障害って流行ってますよね。流行っているって言い方おかしいのかもしれませんが、でも劇的に診断件数は増えています。ただ、発達障害はうまれもった脳の器質的な問題なので、時代によって圧倒的に増える、ということは考えにくいです。
やっぱり、日本の同調圧力の文化も影響しているかもしれないし、それだけ日常生活に困っている人が多いということですよね。
それでも人間の心というのはMRIでとったらおかしいとかおかしくないとかわかるものではないので、精神疾患の診断というのはとっても難しいです。ちゃんとその人の背景や心の状態を見ずに、診断を下している病院もとても多いことでしょう。だから本当の病名にたどり着くのは時間が掛かります。
自分を責めないでほしい
虐待被害者で、病名をつけられている方や発達障害の診断を受けた方、本当に多いかもしれません。でも、私は虐待をうけた方の自分を責める要因をこれ以上増やしたくないのです。
虐待によってつけられた傷は、見ないようにしていてもきえるものではありません。発達障害のせいにして、自分をかえようとしても、それが癒されない限り人生はつらいものになってしまいます。
だから、自分は虐待をうけて傷ついているという思いがあるかたは、それにきちんと向きあってもらえる場所を探しましょう。あなたがおかしいのではないんです。